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英語のアクセント・発音について、考えたこと

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英語のアクセント、発音について、

最近、思うことがあったのでブログに書きたいと思います。

 

英語でaccentという場合、主に二つの意味があります。

 

LONGMANで調べてみると、

ひとつは、

the word someone pronounces the words of a language, showing which country or which part of a country they come from

「ある人がある言語の単語を発音する仕方。どの国、あるいはどの地方の出身かを示す」

「方言」「訛り」とも訳すことができます。

 

もうひとつは、

the part of a word that you should emphasize when you say it

「単語の特定の部分で、強調するべきところ」

 

今回、お話しするのは、前者の意味でのアクセントです。

 

この記事で伝えたいこと

私がこの記事で伝えたいメッセージは、

英語の発音、アクセントで人をジャッジすることには大反対

というものです。

 

そんなことは言われなくても承知している、という方がほとんどだと思いますが、

あえてブログでこれを言おうと思ったのは、

アクセント、発音で人をジャッジする出来事が、最近私の身の回りであったからです。

 

アクセントについての判定

 

その経験というのは、オンラインで英語を教えている私の彼女のことです。

彼女は、これまで3年間、主に日本人に英語を教えてきました。

現在、日本でのALT(Assistant Language Teacher)の仕事を得ようと考えており、

その仕事を斡旋する仲介業者に申し込みました。

 

必要な手続きを進めている中で、実際に英語の授業をしているデモレッスンを録画し、

それを提出するというものがありました。

 

お姉さんや姪の協力も得て、手作りの教材を作り、

自宅でデモレッスンを収録し、動画を提出しました。

 

私も見ましたが、素晴らしいものでした。

 

ところが、まったく思いがけないことが起こりました。

彼女が提出したデモレッスンに対して、

「アクセントが破滅的」という判定が下されたのです。

 

判定者は、disastrous という単語まで使いました。

disastrous とは、単に「悪い」場合では用いない言葉です。

手がつけられないレベルで破滅的、とジャッジしたのです。

 

彼女の発音について、日本人には理解できない、

コールセンターで仕事をするべきだ、などと言いました。

 

判定者は、アクセントのどこをどう直すべきかなど具体的な指摘はせず、

デモレッスンをもう一度収録しなおすようにとだけ指示しました。

 

この件についての私の考え

 

判定者は何をもって、彼女の発音がdisastrousとまで言ったのか。

1ミクロンも理解できないことです。

 

その真意はわからないのですが、ただひとつ言えることは、

ただ一つの「正しい英語の発音」に基づいて、誰かの英語が「それから逸脱している」とジャッジされる、

そんなことがあっていいのか?ということです。

 

しかし、それが現実におこなわれているのを目の当たりにしました。

 

もしかすると、海外での生活経験が長い人や、外国企業で勤務している方は、

似たような経験をされたことがあるかもしれません。

私は経験不足のため、

そのようなことは今まで経験ありませんでした。

 

彼女はこの結果にとても落胆し、英語を話す自信もなくしてしまう、と言っていました。

 

 

この件について、オンライン英会話のレッスンでも意見交換したところ、

アメリカ・カリフォルニア州で育ったフィリピン人のダリルは、

僕が住んでいたカリフォルニアではみんな、1つの文の中で5回か6回ぐらいlikeを入れていたよ

と言っていました。

アメリカでも場所によって多様なアクセントがある、という話をしました。

 

 

英語のアクセントは無数にある

 

英語のアクセントは本当にバラエティ豊かで、それ自体が実際の英語の姿だと思います。

 

ウィキペディアを見ると、北米英語のアクセントだけを見てもおおまかに分けて、

14種類あるとされています。

 

テレビで話されている標準語に近い英語は、中西部の英語とされていますが、

現実に話されている英語は、ものすごいバラエティに富んでいることが分かります。

 

地域によるアクセントのほかに、

黒人アクセント、ラティノアクセント、中華系、インド系など

人種や階層ごとに無数のアクセントがあります。

 

そもそも英語は、アメリカやイギリスだけで話されているものではありません。

世界には色々な種類の英語のアクセントがあり、

そのどれが、正しいアクセントで、どれが間違っているアクセント、と誰が決められますか?

 

発音を学ぶことは相手に理解されやすくするために必要です。

しかし、それ以上に、色々な発音、アクセントのある現実の英語に触れること、

アクセントの違いで人をジャッジするのではなく、

互いに理解したり、伝えたりする力の方が必要なのではないでしょうか?

 

私が学ぶとしたら、そのようなことを教えられる先生に学びたいと思います。

 

「アクセントの幻覚」とは?

 

アクセントについて、興味深い話を最近聞きました。

私がよく聞いている英語のポッドキャスト、

All Ears English Podcastの1391回で、

タイトルは

AEE 1391 Can Accents Be Hallucinated? Carrie Gillon from Vocal Fries Lets Us Know

AEE 1391: Can Accents Be Hallucinated? Carrie Gillon from Vocal Fries Lets Us Know

 

このエピソードでは、「アクセントの幻覚(Accent Hallucination)」という話が紹介されています。

 

幻覚とは、蜃気楼のように「実際にはないものが見える/聞こえる現象」という意味ですが、

ここでは「アクセントは幻覚化される」という話がされています。

 

ある実験で、アジア系の人の写真を見せられた場合と、白人の写真を見せられた場合とでは、

同じ英語を聞いてもアクセントの聞こえ方に違いがあることが明らかになったそうです。

 

人間は同じ人の発音を聞いても、視覚的な情報によって影響を受けることがある、ということです。

目から得た情報と耳から得た情報は、互いに影響を及ぼしあいます。

 

つまり、私たちが英語を聞く場合に、

そういう無意識的な影響、偏見を、完全に排除することはできないわけです。

 

ですからなおさら、自分勝手に決めた基準で、

他人のアクセントをジャッジするようなことは行うべきではないと思います。

 

残念ながらそのような人もいることは事実なので、

私たちはそれを反面教師として学んでいきましょう。

 

まとめ

今回は、英語のアクセント・発音について、

身の回りで起こった出来事をきっかけに私が考えたことをお話しました。

 

できれば誰も経験したくないことですが、

せっかく経験したことなので、多くの人に伝えることができればと思い、

彼女の了解も得て記事にすることにしました。

 

記事の感想、意見などお気軽にコメントください。ぜひお待ちしています。

 

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