当記事では、会話の中でタガログ語であいずちを打ち、相手の話を肯定したり、驚いたり、共感したり、聞き返したりする方法をお話します。
フィリピン人とのコミュニケーションにおいて、タガログ語など現地の言葉を使って会話をすると、一気に距離が縮まります。
知っている単語、フレーズが1つでも2つでもあれば、フィリピンに関心を持っていることに驚き、喜んでくれるでしょう。
そこから、フィリピン人との楽しい交流が始まります。
今回の記事は、まず最初に覚えたい、タガログ語のあいづち表現を例文とともに紹介します。
知っておくと便利なフレーズばかりです。
詳しく見ていきましょう。
目次
タガログ語のあいずちフレーズ
Sige
発音は「シィゲ」。
Sigeは実によく使われるフレーズです。
丁寧に言いたい場合は、poをつけます。
Sige po(シィゲ ポ)
①その場を去る、または人と別れる前のあいさつとして。
「じゃあ」「それじゃ」「これにて」
【例】
Sige, alis na kami.
「それじゃ、私たちはもう行きます」
O, sige. May klase pa ako.
「私はまだ授業があるので、これにて」
②相手の誘い、問いかけへの同意
「いいですよ」「どうぞ」「オーケー」
たとえば、「ご飯に行こう」と誘われたときに
Sige.
「いいよ」
③人に何かをするよう勧める。
Sige, tumalon ka pa.
「さあどうぞ、跳んでください」
また、人に何かをするよう強く促す、迷っている人の背中を押す。
(たとえば、あなたが人に食べ物を食べるように勧めたが、相手が遠慮しているシチュエーションなど)
Sige na.
「さあ遠慮せず」
④しぶしぶながら、何かをするとき。
Sige na nga.
「分かった。じゃあやるよ」「仕方がない。OKだよ」
こんな感じで、状況、文脈に応じて様々な意味で用いられています。
ちなみに、sigeの由来は、スペイン語のsigue(follow)から来ているようです。
Oo nga
発音は「オーオ ンガ」。
「ンガ」は鼻にかけて「ガ」を発音すると、それらしい音が出せます。
■意味:相手の発言に、強く同意を示す。
「まさにそのとおりです」
「はい」を意味するooと、「今、話したように」と強調の意味を付け加えるngaがセットとなっています。
同意した内容が、あなたが予期していたものとは違ったときにはpalaを最後につけて
Og nga pala!
と言ってみましょう。
【例】
It's cold outside.
外は寒いです。
Oo nga pala!
その通りです。(寒いとは思っていなかったが寒かった場合)
Syempre
■意味:相手の言ったことに、完全に同意。
「もちろんです」
Aba!という感動を表す間投詞をつけて、Aba, shempre!と言うこともできます。
Siguro nga
発音は「シィグーロ ンガ」。
■意味:不確かだけれども、同意を示す。
「おそらくそうです」「きっとそうだ」「たぶんそうだと思う」
Tama / Tama ka dyan
発音は「ターマ」「ターマ カ ジャン」。
”Tama"は「正しい」「合っている」という意味。
■意味:相手の発言が正しいということを伝える。
「あなたは合っています」
Sinabi mo pa
発音は「シィナービ モ パ」。
■意味:相手の発言を強く肯定し同意を示す。
「その通り!」
sinabiは「言った」という意味の動詞(過去形)。
直訳すると「あなたはまだ言った」だが、「その通りです」という意味として使われます。
Grabe!
■raの音をできるだけ巻き舌にして、"l"とは完全に異なる音を出すことに注意してください。
■意味:物事の程度が尋常ではないことへの驚き。良いことの場合もあれば、怒りや落胆の感情を示す場合もある。
Grabe!
「ひどい!」「やばい!」
Grabe ka!
「あなたはすごい!」
Grabeのあとにang + 形容詞をつなげて使うこともできます。
たとえば
Grabe ang cute!「可愛すぎる」
Grabe ang sakit!「尋常じゃなく痛い」
Grabe ang sarap nito.「これは美味しすぎる」
Grabeng kadiri.「とんでもなく気色悪い」
由来はスペイン語grave(深刻な)から来ています。
Sayang!
発音は「サーヤン!」。注意としては、最後のngを意識して発音してください。yanとyangは異なる音です。
■意味:逃したもの、失ったものを残念がるとき。
「残念だ」「もったいない」
【例】
Nabuhos ko yung tasa ng kape. Sayang!
「私はカップのコーヒーをこぼしてしまった。残念だ」
Sobra naman
発音は「ソーブラ ナマン!」
■意味:程度が甚だしいこと。
「それはひどい!」
sobraは「程度が甚だしい」「あまりにも~である」という意味。
namanは、言葉の調子をやわらかくするためにしばしば文の最後に付けられる言葉です。
由来はスペイン語のsobra(過剰な、余分な)
Talaga? / Totoo?
発音は「タラガ?」「トトオ?」
疑問文なので、語尾はしっかりと上げて発音します。
■意味:「本当なの?」
英語のReally?と同じです。
Ganoon ba?
発音は「ガノオン バ?」
■意味:「そうなの?」
Sigurado ka? / Sure ka?
■意味:「本当ですか?」「まじで?」
Sure ka?は英語とタガログ語が混じったタグリッシュ。
Ano dow? / Anong sinabi mo?
発音は「アノ ダウ?」「アノン シィナービ モ?」
■意味:相手が言ったことが聞き取れず、聞き返すとき。
「何て言ったの?」
dowは、その発言があなた自身のものではなく伝聞であることを示す言葉です。
日本語だと「聞いたところでは」「~だそうです」にあたります。
Kaya pala!
発音は「カヤ パラ!」
■意味:「だからか!」「それでか!」
英語のThat's why.と同じ。