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食べ物の話

フィリピンの珍味、バロットのススメ

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当記事では、フィリピンの珍味の代表格とされる「バロット」について実体験に基づいて写真を使ってお話します。

 

バロットとはアヒルの有精卵で、孵化する前のひなが入った卵をゆでたゆで卵のことです。

 

バロットとはなにか?

 

バロットは、夜になるとフィリピンの路上の屋台でよく売られています。

 

はじめに、バロットに関する基本用語を見ておきましょう。

sabaw (サバウ) バロットの中のスープ。鶏肉の出汁がよく出ている。

sisiw (シシウ) バロットの中のアヒルの形になった部分。フィリピン人でも好き嫌いが分かれる。

bato (バト) バロットの白くて固い部分。消しゴムのような食感。batoは種を意味する。

penoy (ペノイ) アヒルの無精卵。黄身の部分しかない。バロットがどうしても苦手な人はペノイを食べる。

 

バロットを入手

 

私は今回、バロットを試食するために、日本でバロットを入手しました!

買った店は、フィリピン食材をはじめ、アジアの輸入食材の揃う、錦糸町のヤオショーです。

錦糸町北口のヤオショー

 

バロットは冷蔵庫(あまり冷えていない)に入っていました

値段は1個当たり160円で、6個入りのパックが売っていました。

 

正直、日本で買うと高いです。輸入にかかる費用なども含まれるということです。

 

フィリピンでは通常1個当たり20ペソぐらい(約40円)が相場です。

 

いざ、試食会!

 

通常の鶏卵と比べて見ましょう。

 

鶏卵(上)とバロット(下)

大きさは個体により大きめや小さめがありますが、鶏卵よりやや大きめといったところです。

はっきりと分かる違いは色味が青っぽく暗い色をしているところです。

白い部分と暗い部分のまだらもようが殻の表面に見えます。

そして完全に異なるのがその中身です。

 

初めて殻を開ける時には、それはもう緊張しました。

バロットの殻を開けてみたところ

 

バロットの食べ方は、「最初に空洞になっている側の殻をスプーンなどで叩いて殻を割る」のですが、

私は間違って空洞ではない方に穴を開けてしまい、中の汁がポタポタこぼれてしまいました。

このスープはサバウと呼ばれるもので、

新鮮なバロットの場合、鶏肉の濃厚な味がして美味しいです。

 

こぼれるサバウを器に受けつつ、反対側の部分の殻に穴を開けたのでが上の写真です。

血管のようなものが見えてきます。

 

殻を半分剥いたところ

完全に姿を現したバロットの中身

 

真ん中の黒いものが、孵化前のアヒルです。このビジュアルを見ただけでアウトな人もいると思うので、今更ですが注意してください。

卵の中に一つの命があるということを実感できます。

 

酢と塩で食べる

 

まずはフィリピン流に酢と塩でいただくことにしました。

酢をかけて、塩をパラッと振って食べます。

食べてみると、口の中でまず、やや歯応えのある柔らかい「軟骨」のような部分があります。

また、卵の黄身とほとんど同じ味が口の中に広がります。

そしてより柔らかくクリーミーな白身のような部分もあります。

アヒルの部分は口の中で溶けるような柔らかい肉という感じです。少しだけ羽や骨の感触がありましたが、柔らかいので全て食べることができます。

これらが混ぜ合わさった複雑な味わいがありました。生臭さを感じることもありませんでした。

 

バロットの味と食感は、孵化された期間(雛が卵の中で成長している度合い)によっても異なります。

通常フィリピンでは、18日間孵化されたバロットが一番食べごろだとされているようです。

また、通ほど孵化された期間の長い、アヒルの姿形がはっきりと認識できるものを好む、という情報もあります。

私が食べたものは、まだそこまでは成長しておらず、卵の部分が多めだったように感じました。

 

一日に食べて良いのは2個まで

 

健康や滋養強壮に良いとされているバロットですが、

フィリピンではバロットを食べて良いのは「一日に2個まで」とされているそうです。

法的な規制ではなく、昔からの言い伝えのようなものだと考えられます。

 

ポン酢で食べる

 

2日め。

1日め同様、殻をスプーンで割ってみます。今度はうまく、空洞部分に空けられました。

そして、汁をすすってみる・・・・・

 

 

1日めには感じなかった、かなりきつーい生臭さ!

腐っているのか????

 

スープは思わず捨ててしまいましたが、ここでひるんではならないと思い直し、

今度は別の食べ方にトライすることにしました。

 

 

生臭さを消すために、たっぷりの薬味をつけてみました。

薬味は大葉数枚、刻み葱、紅葉おろしです。(生姜があっても良かったかもしれません)

ポン酢バロット

 

そしてポン酢をかけてみると、

生臭さとともに見た目の強烈さも緩和され、とても食べやすくなりました!

ただし、食中毒を起こすサルモネラ菌がある可能性があるので臭い場合は無理して食べないことをオススメします。

 

 

他の国での食べ方

 

バロットは、フィリピン以外でも中国南部、ベトナム、ラオス、カンボジアなど東南アジアの国でも食されています。

その食べ方についても、地域ごとの違いがあるので、紹介したいと思います。

 

ベトナム

ホヴィロン

ベトナムではホヴィロン 'hot vit lon' と呼ばれており、19日から21日間、孵化したものを食べます。

ホヴィロンはコリアンダー、ライム、塩をつけて食べます。

ホヴィロンは漫画「美味しんぼ」でも取り上げられたことがあるので興味のある方はチェックしてみてください(第66巻)。

また、ウズラの卵を用いたホックロン 'hot cut lon' というものも食されています。

 

カンボジア

カンボジアではポンティアコーン 'pong tia koun' と呼ばれ、18日から20日間、孵化したものを食べます。

 

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