フィリピンの文化

バヤニハン(BAYANIHAN)はフィリピン人のスピリット

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みなさんは、「バヤニハン」という言葉を聞いたことがありますか?

 

今回は、フィリピンの伝統的な文化である「バヤニハン」について、

お話したいと思います。

 

共同体のために力を合わせるスピリット

タガログ語のbayanの変化形がbayanihanです。

bayan は、「国」「村」「共同体」などを意味します。

bayanihanは、

「bayan であること」

「bayanのために力を合わせること」を意味する言葉です。

 

つまり、共同体のために団結し、力を合わせるというスピリットです。

これは、フィリピン人の中に強く根づいている精神です。

 

バヤニハンの象徴

 

上の写真は、バヤニハンの象徴的な光景です。

家全体を、神輿のように担いで移動しています。

これは、伝統的なフィリピンの引っ越しの様子です。

 

家全体を持ち上げるためには、多くのボランティアの力が必要となります。

家の下に、十分な長さの竹を、

まさに神輿のようにゆわえつけて、担ぎ上げます。

通常は20人以上の人手が必要です。

 

見るからに、お祭りのようですが、

実際に引っ越しのイベントは、楽しいお祭りのようなムードで行われます。

引っ越しが終わると、引っ越した家族は感謝を示すために、

全員に食事をもてなします。

 

これがバヤニハンの象徴的な行為とされています。

ですが、このような引っ越しを行うことは現代ではほとんどありません。

 

現代のバヤニハン

 

現代において、バヤニハンは、

「共同体のために、市民が団結する」スピリットとして、フィリピン人の中に強く根づいています。

 

最もよく使われるのは、

災害で犠牲を受けた地域の人々を、支援するような場合です。

 

フィリピンでは火山、台風、洪水など自然災害が毎年発生します。

その際には必ず、被害を受けた人々を支援するために、

会社や地域など、市民レベルでの団結が自主的に組織されます。

 

 

たとえお金がなくても、

困っている人たちのために食糧や衣類、生活必需品などを送ります。

一人一人ができることをして、共同体を助ける、このような「バヤニハン」の精神があるのです。

 

上の写真は、私の彼女の上司が呼びかけて集めた、

災害犠牲者支援のための物資を車に積んでいる場面です。

 

カガヤンでの大洪水

 

最近では、2020年11月にフィリピンを猛烈な台風と豪雨が襲いました。

 

土砂降りの雨が降り続き、とくにCagayanという地域では河川が氾濫し、甚大な被害を与えました。

カガヤンはルゾン島北東部の端にあります(地図参照)。

 

写真を見てもわかりるとおり、

川からあふれた茶色の水が地域を覆い、水かさは屋根まで到達しています。

なんとか屋根に上り、救助を待つ人々がたくさんいました。

農地や家、家畜などが壊滅的なダメージを受けており、

たくさんの人々が本当に困っている状況です。

 

被害を受けた方に心よりお見舞い申しげます。

一日も早い復旧を願っています。

 

 

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