
こんにちは。
フィリピンでは、年長者に敬意を表す意味をもつしぐさがあります。
相手の手をとり、自分の額につける行為で、
現地では Mano po(マノポ)またはパグママノと呼ばれます。
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マノポとは何か
マノポのやり方を解説します。
①年長者の手を取ります。
②相手の手の甲を、自分の額に1〜2秒間つけます。
実際のマノポの映像をご覧ください。
フィリピン人なら誰でも、物心つく前からするように教えられてきました。
叔父さん、伯母さん、おじいさん、おばあさんなど、
自分よりも明らかに年上の親戚や、友人の家族などに会った場合。
挨拶としてマノポを行います。
マノポをすべきではないのは、
相手が明らかに自分よりも年上ではない場合です。
相手が自分の親ぐらい年上であれば、積極的にマノポをするのが望ましいです。
会ったらすかさず、挨拶として行いましょう。
家族への呼び方
フィリピンでは年長者をその人の名前だけで呼ぶことは失礼なこととされます。
親戚の場合は、相手の名前の上に、家族の関係を表す単語を付けます。
ファーストネームだけで呼ぶべきではありません。
家族への呼び名
お母さん Nanay
お父さん Tatay
お姉さん Ate
お兄さん Kuya
叔母さん Tita
叔父さん Tito
親戚以外の知らない人同士であっても、
家族への呼びかけの言葉が用いられます。
年上の女性にはAte(アテ)、年上の男性にはKuya(クヤ)を付けて呼びます。
ただし、これは年上に対する呼びかけであり、自分よりも若い人を呼ぶのに使うべきではありません。
年配の方の場合、女性ならNay、男性のならTayという呼び方もあります。
年寄りを助ける
多くのフィリピン人は、たとえ知らない人であったとしても年寄りを助けます。
たとえば、フィリピンでは信号機や横断歩道がほとんどありません。
そのような道路で、歩行者が反対側へ行くためには、
車やトライシケル、ジープニーが来ない瞬間を狙って道路を横断しなければなりません。
フィリピン人は、おじいさんやおばあさんが道路を渡ろうとしているのを見たときに、
Nay(お母さん)、Tay(お父さん)と呼びかけ、その人をガイドしながら道を渡ります。
まとめ : 年長者への尊敬を示す
今回は、「マノポ」と、年長者を助けるフィリピンの文化について解説しました。
マノポは、相手がフィリピン人であれば、
遠慮なく自分から進んで行って構いません。
それは、あなたがフィリピンの文化を理解し、尊重していることを示します。
もしあなたが、フィリピンで自分よりも明らかに年上の人に出会ったら、
マノポの挨拶をしてみることをおすすめします。