ルソン島で最も高く、フィリピンで3番目に高い山であるMt.Pulag プラグ山(標高2926メートル)に登ってきました。
当記事では、プラグ山ハイキングに必要な情報や風景を、たくさんの写真とともにお伝えします。
Table of Contents
プラグ山とは
プラグ山は、間違いなくフィリピンの登山愛好家の中で、最も人気のある山の1つです。
標高2,926メートルのプラグ山は休火山であり、
アポ山(ミンダナオ島、標高2,954メートル)、ドゥランドゥラン山(ミンダナオ島、標高2,938メートル)に次いで、
フィリピンで3番目の高さ、ルソン島では最も高い山です。
頂上はベンゲット地方にあります。
頂上から「雲海」を見ることができ、多くの人を引きつけています。
地元の先住民にとっては聖なる山とされています。
登山ルートは、ベンゲットからは3つのコースがあります。
マニラからバギオ~プラグ山までの道のり
プラグ山へは、マニラから出発するツアーに参加します。
集合場所は、Mayflower駐車場。
夜11時の集合時間に遅れること30分、無事に黒いバンを発見できました。
ドライバーのJr(ジュニア)さんは日本で3年間働いたことのある青年です。
日本語で会話ができました。
マニラからプラグ山へはバンで行きます。
片道で約10時間もかかるたいへんな長距離ドライブです。
バギオから先は、曲がりくねった山道に入ります。
途中、レストラン、ダム湖(ambuklao dam)、つり橋で短い寄り道をしました。

レストランに立ち寄る

ダム湖にも立ち寄る

つり橋にも立ち寄る
メディカルチェックと入山登録
入山登録やオリエンテーションを受ける前に、
JBメディカルクリニックという小さな診療所に立ち寄ります。
ここで問診票を書き、血圧を測ったり、医師による触診などを受けます。
そして、医師から「登ってもよろしい」とお墨付きを得るのです。
この点検を受けないと、登ることは許されません。
その後、ビジターズセンターへ向かいます。
ここで入山登録を行い、オリエンテーションを受けます。
入山登録前に、小腹が空いたのでタホを買いました。
ウベ味とストロベリー味がありました。

ウベテイストのタホ
オリエンテーションは、プラグ山の気候、生物、登山ルートについての説明、地元の人にとって神聖な山であること、
登山の際に気をつけるべきことなどの諸注意です。
誰かが山頂でプロポーズをすると、雨が降るという言い伝えも紹介されました。

15分ほどのビデオも上映された
ホームステイ(山小屋)に到着
そこからまもなく、ホームステイに到着しました。
ここで、翌日まで過ごし、高地に体を順応させます。
ここですでに約2100メートルの高さです。
富士山の吉田口5合目が約2300メートルなので、ほぼそれに近い高さです。
ホームステイの建物に泊まるか、テントを張って泊まるかどちらかを選ぶことができます。
この日は、付近を散策したりして、旅の疲れを癒やしました。

私たちが泊まったホームステイ
地元で採れた野菜や米、果物が売られていました。
3パック、好きなものを選んで100ペソ。
とても安いです。
パパイヤは1個90ペソ。
マンゴスチンは1キロで200ペソです。
この地方にしかないストロベリーワインもありました。
ホームステイに戻り、同じ登山グループになった仲間たちと一杯やって友だちになりました。
そして、深夜の登山に向けて早めに就寝します。
暗闇の中、山頂へ出発
午前0時30分には起床。支度を整えます。
出発前に、皆で登山の安全を祈ります。
ヘッドライトで足元を照らしながら山頂に向けて出発。
私たちのグループには登山ガイドとアシスタントが3人付きました。
急な斜面はほとんどありませんが、標高が高いため気圧が低く、体調の変化には十分な注意が必要です。
寒さは歩いていると感じませんが、止まると汗が冷えてすぐに寒くなってきます。
山頂に到着、ご来光
歩きはじめてから4時間、
山頂に到着!
はるばる、ルソン島で最も高いところまで来ました。
ここでの最大の試練は寒さとの戦いです。
気温は3℃程度ですが、回りには風をさえぎる木がないため、非常に冷えます。
ご来光の期待と気合い、写真撮影に全力を投入して乗り切りましょう。
雲海の大パノラマがあなたを待っています。
下山~ハバルハバルでサクッと
下山では、登りには見えなかった山の景色を存分に楽しむことができます。
登山道は整備されており、起伏も少ないので、難易度は高くないですが、
4時間ぐらい歩きます。

頂上を下から見上げる

途中から松林に入る
最後は、オートバイの後ろに乗ってスピーディーに下山しました。
ハバルハバルは、1人100ペソでした。
ベンゲットのプラグ山から下りてくると、最後は地元民が待っていてハバルハバルでスリリングに下山しました。#フィリピン #プラグ山 pic.twitter.com/Fn9nV1vPtv
— Ken (@TagalogKen) February 12, 2020
見事、登頂を果たすことができた人には、
登頂認定証(certificate of conquest)が授与されます。
フィリピンでは、すべての山ではありませんが、
プラグ山のように認定証を発行しているところがあります。

登山ガイドさんが一人一人に認定証を授与
一緒に登った仲間たちと、別れを惜しみます。
【まとめ】費用、行程表、必要なもの
プラグ山ハイキングにかかる費用は
1人あたり3,500ペソ(マニラープラグ山ーマニラの移動、入山料、ホームステイ、ガイド、食事、認定証などをすべて含む)
プラス、外国人には1,800ペソが加わります。
行程表
11:00PM マニラ Mayflower駐車場集合
11:30PM バンで出発
【DAY1】
05:00AM バギオ到着
さらにプラグ山に向けてバンで移動
07:00AM 朝食
メディカルチェック
09:00AM 入山登録とオリエンテーション
10:00AM ホームステイに到着
11:00AM 昼食
午後〜 散策、休息、夕食
【Day2】
12:30AM 起床
01:30AM ホームステイを出発
05:30AM 山頂に到着
07:00AM ご来光
11:00AM ホームステイに戻る
01:00PM 昼食
01:40PM バンで出発
10:00PM マニラMayflower駐車場に到着、解散
必要なもの、あると良いもの
- 医師の認定書(診療所に立ち寄り、発行してもらえます)
- 強力ヘッドライト(夜間登山のため必須)
- 予備の電池(あったほうが良い)
- 防寒防風できるジャケット
- レインコート
- プラスティックバッグ
- ティッシュペーパー
- 水(最低2リットル)
- 携行食
- ホッカイロ(フィリピン人にあげたら喜ばれました)
- 帽子、手袋
- 応急手当キット
- 寝袋(テントで寝る場合のみ)
今回は、プラグ山のハイキングについて紹介しました。
ぜひ、機会があれば挑戦してみてください。