フィリピン人の新年の迎え方、正月の面白い風習

当記事では、フィリピンの独特な年越し・正月の風習を紹介します。

フィリピンでは、クリスマスや新年には、家族で一緒に過ごすのが一般的です。

中国文化の影響もあるため、旧正月を祝う人も多いです。

フィリピンの正月の祝い方、風習はほかでは見られない面白いものがたくさんあるので、

ぜひ知ってほしいと思います。

 

新年のあいさつ

タガログ語で「あけましておめでとう」は

“Manigong Bagong Taon!”

といいます。

 

ですが、ほとんどの人は

英語で、Happy New Year! と言うことが多いです。

 

「メリークリスマス!」とつなげて

“Maligayang Pasko at Manigong Bagong Taon!”

も、よく使われます。

 

ちなみに、日本では12月31日の夜、日付が変わるまてまで「あけましておめでとう」とは言わないですが、

フィリピンでは日付が変わるのを待ちません。

 

新年が近づくと、フェイスブックなどでいろんな人からHappy new yearが届くのが恒例です。

 

大晦日はタガログ語で、Bisperas ng Bagong Taon

またはスペイン語で、Media Noche

といいます。

 

 

フィリピンの正月はうるさい

 

フィリピンのお正月の目玉は、なんといっても花火(paptok)です。

 

大晦日の夜ともなれば、ものすごい規模の花火がうち鳴らされます。

 

フィリピン人と正月の話をすると、

「正月はやかましい」という話が出てくるのが定番です。

 

なんと、花火や爆竹で毎年死者が出るほどです。

 

日本の年越しが除夜の鐘で静寂なのと対照的に、

フィリピンでは花火と爆竹がいたるところで打ち鳴らされます。

 

花火はこんなふうに、屋台やモールなどで大量に売っています。

 

 


 

大きな音で魔除け

 

しかも、爆竹だけではなく、さらに音を出しまくります。

 

この細長いカラフルな筒は、トロトット(trotot)と呼ばれ、

大きな音を鳴らす笛です。

 

さらには鍋やヤカンを叩きまくり、

車やトラックのホーンを鳴らし、

音を鳴らしながら走るなど、

ありとあらゆる手を尽くして大きな音を出します。

 

というのも、「大きな音を出すことによって、悪いものを恐がらせて追い払うことができる」と信じられているからです。

 

フィリピンでは、静かに眠るのはあきらめたほうが良さそうです。

 

丸い果物を12個集める

 

 

大晦日の夜には、12種類のまるい形の果実を食べる風習があります。

まるいものは幸運を呼び込むとされているからです。

12種類というのは、新しい年のそれぞれの月に対応しています。

果実の種類はとくに決められていません。ブドウ、オレンジ、柿、メロン、ザボンなどが主なものです。

まるいものだけで12個そろえるのは難しいので、

マンゴーやバナナを入れてもOKです。

 

 

服も水玉(polka dot)の柄を着るのが縁起が良いとされています。

 

 

窓や扉を開ける

 

家中の扉、まどを全開にして新しい年を迎えます。引き出しも食器棚も、すべて開けます。

1年の最初の日に幸運がやってくると信じられているからです。

この風習は、地域によっては一般的ではないようです。

 

正月に高くジャンプ

 

子供たちは年がかわる瞬間に、できるだけ高くジャンプします。

そうすることで、背が伸びると信じられています。

ある地方では自分の年と同じ回数跳ぶ、という風習もあるそうですが、

私の彼女に聞くと、「そういうのはない」ということでした。

 

地域ごとに色々と細かい違いがありそうです。

 

正月にお金をまく

 

地方によっては、家の中や周りに、お金をまく習慣もあります。お金の代わりにお米をまくのもOKです。

日本の節分で豆まきをするのを思い浮かべると、

案外、起源は同じかもしれません。

 

さらに、元旦にはできるだけお金を使わない、というならわしもあるそうです。

そうすることで新しい年は賢くお金を使うことができると信じられています。

 



正月に食べるもの

 

正月にはティコイ(tikoyという餅を食べます。

 

ティコイはもち米でつくられた甘くて茶色いお菓子です。

日本では「すあま」と呼ばれる食べ物に似ています。

新年が近づくと、ティコイが街で売られ始めます。

ティコイはクリスマス、正月、旧正月、そしてイースターなどの集まりで食べられます。

 

ティコイを食べる理由は、

①餅が幸運をくっつける、

②もちのくっつつ感じが家族のきずなをより強める、

と考えられています。

 

パンシットorパスタ

正月には麺を食べる風習もあります。

麺を食べることで、長寿になると信じられています。

 

麺であればなんでもよいとされているので、

「パンシット」というフィリピン風焼きそばや、パスタが一般的です。

 

 

これは正月料理の一例です。

春巻が山盛りあり、大量のパスタがあります。

 

正月に食べないもの

 

魚や鳥は、「その日暮らし」(Hand-to-mouth)をイメージさせるので、正月には避けられる場合もあります。

しかし、これは必ずしも全国的にある風習ではありません。

 

フィリピンの年越し・正月の風習まとめ

 

フィリピンの年越し、正月にはこのようにたくさんのユニークな風習があります。

地域によっても様々なバリエーションがあるので、

フィリピンに友人のいる方は、ぜひどんなふうに新年を祝うのか、聞いてみると楽しそうですね。