当記事では、タガログ語のPalaという単語について、意味や使い方をお話します。
どのような場面で使われるか、例文を使って紹介します。
目次
Palaの意味
「期待していたことと違っていた」「新たな事実を知った、発見した、気がついた」
ということを表現する場合。
「驚き」とも言えますが、実際それほど強い驚きではなくても、よいです。
とにかく、予期していたこととは違う、予期していなかった新しいできごとが起こったときなどに使います。
下のバリエーションを参考にして、ぜひみなさんも会話に使ってみてください。
発音の注意点
まずは、発音で気をつけることを説明します。
タガログ語は、どこを強く発音するかで単語の意味が変わる場合が多いことに注意してください。
”Pala”を辞書で調べると、
〔シャベル、鋤〕という意味の名詞も出てきます。
その意味で用いる場合は、
最初の音節である”pa”を強く発音します。
他方、これから述べる意味の場合は、最後の音節、”la”を強く発音します。
人が訪ねてきたとき
定していなかった人が家に訪ねてきた場合には
Ikaw pala!(イカウ パラ!)
という表現がよく使われます。
直訳すると、あなたですか!
はじめ、誰かわからなかったけれど、訪ねてきた人が実は知り合いだった、というようなシチュエーションです。
【例文】
Clara : Tao po!
(ごめんください)
Maria : Sino iyan?
(どなたですか?)
Clara : Si Clara ito.
(Claraです)
Maria : Clara, ikaw pala! Tuloy ka!
(Claraさん、あなたですか! ようこそ)
人を他人に紹介するとき
人を他人に紹介するときには
Siya nga pala si ○○
ということができます。
○○には人の名前を入れます。
【例文】
Siya nga pala si Ken.
(彼はケンさんです)
「ところで」と話題を変えるとき
これまでの話題から、別の話題に変えたいときには
Siya nga pala
または
Oo nga pala
ということができます。
英語ではBy the wayに相当する表現です。
「そうなんだ!」
相手が言ったことに対して、驚きを込めて「そうなんだ!」「なるほど!」とあいずちを打つ時には
Ganoon pala!(ガノン パラ)
または
Oo nga pala!(オーオ ガ パラ)
といいます。
「だからか!」「だから~ではないのか!」
相手が何かの理由を述べ、それに対して「だからか!」と驚きを込めてあいずちを打つ時には
Kaya pala!(カヤ パラ)
といいます。
これは、英語のThat's why.に相当する表現ですね。
また、kaya palaのうしろに、否定を意味するhindiを付け、
「だから~ではないのか!」
という文を作ることもできます。
【例文】
Busy ka pala, kaya pala hindi ka nag-rereply.
(あなたは忙しいのか。だから返事をしていないのか!)
→(メッセージや電話などに対して)あなたが返事をしていないのは、あなたが忙しいからだという理由がわかった場合に。
ここでのkayaについては、以前の【接続詞についての記事】も参考にしてください。
新しい事実、発見に気づいたとき
Palaを付けることによって、「予期していた事実とは異なる事実を知った」ということを表現することができます。
【例文】
Busy pala sila.
(彼らは忙しい〔忙しいとは思わなかったが〕。)
Babae ka pala.
(あなたは女性だ〔女性だとは思わなかったが〕。)
Wala na pala.
(もうない〔もうないとは思わなかったが〕。)