こんにちは。
近年、全世界規模で「ポッドキャスト」の人気・利用者数が著しく増加していることをご存じでしょうか?
今回の記事では、ポッドキャストというメディアの魅力と特長について、管理人の視点からまとめてみました。
最初に私の立場を述べると、私自身、複数のポッドキャスト番組を、ほぼ毎日聞くポッドキャストリスナーです。
同時に自分でもポッドキャストを配信しています。
まず、ポッドキャストになじみのない方に向けて説明します。
ポッドキャストとはインターネット上に音声または動画(音声のみの場合がほとんど)のデータファイルを公開する方法の一つです。
専用のアプリケーションソフトウェアをつうじて、好きな番組をダウンロードして聴くことができます。
音声版のブログのようなもの、と考えればイメージしやすいかと思います。
前置きはこれぐらいにして本題に入りましょう。
ポッドキャストの利用者数はどれぐらいいるのか
日本国内でのポッドキャストの知名度は、ブログやYOUTUBEに比べると少ない印象があります。
私の身近でも、日ごろ、ポッドキャストを聞いているという話題を耳にすることはめったにありません。
しかし、アメリカをはじめ世界ではポッドキャストは広く普及しています。
アメリカの統計を見てみましょう。
アメリカの人口の55%以上がポッドキャストで番組を聞いたことがある
2020年には1億5500万人がポッドキャストを毎週聞いている
6800万人(人口の24%)が複数のポッドキャストの番組を毎週聞いている
ポッドキャストリスナーは平均的に週に7つの異なる番組を聞いている
<データは下の記事より引用>
ポッドキャストの利用者数、人気はこの数年で飛躍的に伸びており、今後もますます発展することが予測されています。
では、ポッドキャストのどのような特長が受け入れられているのか。
いくつかの角度から考察してみましょう。
ポッドキャストという音声メディアの特長
スクリーンを見なくてよい
ポッドキャストの特長を私なりに2つ挙げるなら、
「音声だけで完結する」
「いつでもアクセスが可能」
という点になります。
「音声だけで完結する」とは、言い換えると、文字や動画をともなわないということです。
なので、スクリーンを見つづけなくてもコンテンツを消費できます。
実は、これはとても大きな特長です。
YOUTUBEやブログなどは、「視る」「読む」という行為がどうしても必要ですよね。
それによって、一定の時間、パソコンやスマホに時間をとられてしまいます。
その間はそれ以外のことはできなくなります。
運転中などは危険ですし、それ以外の場合でも、基本的にはそれ以外の何かをすることはできません。
コンテンツを見るためには、限られた24時間の中の一部分を、
スクリーンを見る時間にあてなければならない、というデメリットがつきまといます。
その点、ポッドキャストは、音だけなのでスクリーンを見る必要がありません。
ルーティーンを有意義な時間に変えられる
「読む」「視る」に比べ、「聴く」という行為は、意識していなくても「自然に」耳に入ってくるものです。
街中やカフェ、電車の中などで、聴こうとしていなくても何かが聴こえてきた経験があるかと思います。
つまり、何か別のことをしながらでも「音声」は頭に入ってきやすいという特長があります。
私がポッドキャストを好む理由として、
日ごろのルーティーンの中にポッドキャストを組み込むことで、
有意義な時間に変えることができるという点です。
私は個人的には、自転車での通勤や車の運転中などに聴くことが多いですが、
ほかにも、
- 犬の散歩しながら
- ジョギングしながら
- トレーニングしながら
- ドライヤーで髪を乾かしながら
- 食事の支度をしながら
- 洗濯をしながら
- 食器を洗いながら
- 学校・会社へ行きながら/帰りながら
- 何かの単純作業をしながら
- 昼休憩の間の息抜きに
- 何もしていない時に
- 活動を終えて夜眠るまでのつなぎに
などなど、あらゆる日常のルーティーンの中で聴くことができます。
単なるルーティーンにあてられた、一見すると無駄に思える時間を、
ポッドキャストにあてることによって、有意義な時間に変えることができるのです。
プレイバック制御や倍速が自由自在
ポッドキャストはさらに、巻き戻しなどのプレイバック制御が自由自在にできます。
前に聴いたところから続きを聴くことももちろん可能です。
早く聴き終わりたい場合などは、1.5倍や2.0倍など好きなスピードにして、時間を短縮することができます。
広告などの注意を散らすものがない
ポッドキャストで私が好きな点をひとつ挙げるとすると、
余計なものに気をとらずに、聴きたいものだけを聴くことができる、という点があります。
余計なものとは、主に「広告」や「おすすめの動画」です。
YOUTUBEを例に挙げて比較しましょう。
YOUTUBEのアルゴリズムに従って、自分が興味・関心がありそうな別の動画が表示されます。
そうやってYOUTUBEにどんどん時間を使わせようとしてくる、YOUTUBE側の仕組まれた意図があります。
収益化のためにクリエイターが自分の動画に広告を入れるケースも多いので、
いちいち数秒間の広告の後に「広告を消す」ボタンを押さなければいけません。
これがクリエイターの収益になるわけですが、視る側にとっては完全に無駄な時間です。
しかも、うっとうしい広告が多いと思うのは私だけではないでしょう。
ラジオも同様に、頻繁に入ってくるコマーシャルがうるさいです。
しかも、必ずしも自分が聴きたい番組があるとは限りません。
私は聴きたくないものを聴くよりは、無音の方を好みます。
その点、ポッドキャストではこのような無駄な時間をとられることなく、
純粋にコンテンツに集中できるのでストレスがありません。
バックグラウンド再生ができる
ポッドキャストを聴く際には、必ずしもスクリーンを開けておく必要がありません。
スクリーンを閉じていても、バックグラウンドで音を流し続けられるのは大きなメリットです。
また、他のアプリを開きながらでも音声をバックグラウンドで流すことができます。
肉声による親近感や温かみが感じられる
もう一点、ポッドキャストの特長があります。
人の声の親近感や温かみを感じることができる、という点です。
文字だけで読むと、どうしてもPCやスマホの画面を媒介にするため、
どこか冷たく、非個性的な印象があります。
しかし、声はより直接的で、人間を感じることができます。
普段、文字をとおして見ていなかった人が、しゃべっている声を聞いて、
「お、この人はこんな声なのか」
と新鮮な発見をしたり、親近感が増したりすることはありませんか?
声や話し方には個性があり、目の前で話しているかのような近さを感じるので、
より親近感を得ることができます。
聴いていて心地よい声であれば、なおさら、もっと聴いていたいと思うはずです。
昨今の状況の中で、以前よりも人との接触が減ったり、自宅にこもることが多いという人も増えています。
下手をすると、今日は誰と会わなかった、という場合もあるかもしれません。
そのような中で、人とのつながり、温かみを感じることができるのもポッドキャストの魅力のひとつではないでしょうか。
ポッドキャスト上のコンテンツから見た特長
次に、コンテンツという視点からポッドキャストの特長を見ていきます。
ジャンルや幅の広さが無限大
ポッドキャストのコンテンツの幅の広さ、バラエティの豊かさはほぼ無限大です。
2020年のPodcast Insightsという統計によれば、
現在、85万のアクティブな番組があり、3000万を超えるエピソードを聴くことができます。
無数にあるコンテンツの中から、自分の関心、興味に合致した番組を選んで聴くことができます。
自分が興味のある分野のエキスパートから、深い考えを聴くことができるのは
ポッドキャストの他に代え難い魅力のひとつです。
ちなみに、よく聴かれているジャンルに次のようなものがあります。
- 社会/文化
- 語学/教育
- ビジネス
- コメディ
- 健康
- ニュース/政治
時間や形式もバリエーションが豊富
コンテンツの内容だけでなく、1エピソードあたりの尺(時間)や、形式も多種多様です。
毎日の通勤時に1エピソードを聴き終われるような、一口サイズのものから、
60分を超えるような長いものまであります。
長いエピソードであっても、最後まで聴かれる可能性が高いのもポッドキャストの特長です。
ただ単に冗長でつまらないなものは聴かれないと思いますが、
内容がリスナーの興味に刺さるものでさえあれば、長さは否定的な要素にはなりません。
形式も、1人のスピーカーが語りかける形式から、複数人の対談やインタビューなど、
さまざまな形式のものがあります。
ポッドキャスト配信者側から見た特長
ポッドキャストのコンテンツ配信者から見た場合の特長についても考えてみます。
録音・編集・配信が容易である
現在、ポッドキャストの録音、編集はかつてなく簡単になっています。
Anchorという無料のソフトを使えば、スマホ1台で録音から編集、配信までできます。
コードを書いたり、編集のための特別なスキルなどは必要ありません。
時間的なコストが動画メディアなどに比べて格段に少なくて済む分、
製作者は自分のエピソードの内容によりフォーカスできるという利点があります。
特化した専門性の高い内容ほど聴かれる
ポッドキャストリスナーの幅は多様です。
自分の専門性や独自の体験をフルに生かしてコンテンツを製作すれば、
それに関心をもって聴いてくれるリスナーは必ずいます。
よく言われていることですが、
「自分が最も感情を共有し合える特定の誰か」をターゲットに、ピンポイントで刺さる内容ほど相手の心を動かします。
誰の心も動かさない曖昧模糊としたコンテンツよりも、特化したオリジナリティのあるコンテンツを作ることがカギです。
「購読」によってリスナーとの関係が構築できる
自分の発信するコンテンツに関心をもって聴いてくれたリスナーは、「購読」する可能性があります。
購読してもらうと、その後配信されるエピソードがリスナーのスマホやタブレットに届きます。
リスナーの側からしても、いつそれを聴くかはリスナー自身に任されているため、負担を感じることはありません。
「単発で聴いて終わり」はなく、継続してコンテンツを聴いていただけることは、
リスナーとの長期的な関係をつくる上で非常に有効です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ポッドキャストの魅力、特長を紹介しました。
もう一度、箇条書きで振り返ります。
【特長1】スクリーンを見なくてよい
【特長2】ルーティーンを有意義な時間に変えられる
【特長3】プレイバック制御や倍速が自由自在
【特長4】広告などの注意を散らすものがない
【特長5】バックグラウンド再生ができる
【特長6】肉声による親近感や温かみが感じられる
【特長7】ジャンルや幅の広さが無限大
【特長8】時間や形式もバリエーションが豊富
【特長9】録音・編集・配信が容易である
【特長10】特化した専門性の高い内容ほど聴かれる
【特長11】「購読」によってリスナーとの関係が構築できる
以上の理由から、管理人はポッドキャストがこれから、ますます発展すると期待に胸を膨らませています。
この記事を書いた裏の目的は、
「ポッドキャストに少し関心はあるけど、まだ始めていない」という人に、「始めてみようかな?」と思ってもらうことです。
最初はもちろん、わからないことだらけですが、始めてみないと何も生まれません。
私もポッドキャストのことを勉強しながら、少しずつ良いものができるように頑張ります。
みなさん、ポッドキャストを始めてみませんか?