
この記事では、「フィリピンへの安い送金方法」を紹介します。
当サイトの管理人が、これまでいろいろな方法でフィリピンに送金した結果、たどりついた結論です!
はじめて送金する方、送金方法を再検討したい方はぜひ参考にしてみてください。
トランスファーワイズとウエスタンユニオンを比較
手数料などにかかるコストをできるだけ安く抑えたい!
送金方法もたくさん種類があり、結局どれがいちばん良いのかわかりづらい!
こんな声にこたえていきたいと思います。
現在、世界でもっともよく使われているであろう
この2つを比較してみたいと思います。
トランスファーワイズの特徴
Transferwiseは、2011年にロンドンで設立された新しい海外送金サービス。
創業からまだ10年も経っていません。
しかし、全世界ほとんどの国への送金ができ、すでに圧倒的な支持を得ています。
その理由は、なんといっても、実際の為替レートを使用したオンラインの送金サービスです。
実はこれが画期的です!
これまでの海外送金サービスは、実際の為替レートに利ざやを上乗せした独自レートを使っていました。
つまり、通常の「手数料」とは別に、為替に含まれる「利ざや」を払っているということです。
ようは目に見えづらい「隠れ手数料」みたいなもんですね。
しかし、Transferwiseにはいわゆる「為替手数料」はありません。
実際のレートで計算されるので、非常にわかりやすく親切です。
為替に含まれる利ざやがない
「為替に含まれる利ざやがない」ということについて、具体例を見てみましょう。
現在の為替が1円=0.458828PHPである場合、
Transferwiseは1円=0.458828PHPで送金できます。
かりに、日本から200,000円を送金する場合(わかりやすくするため手数料は別とする)。
200,000円が上記レートでフィリピンペソに交換され、
受け取り側では91,765.6PHPを受け取ることができます。
WesternUnionの口座支払い、口座受け取りと比較してみます。
こちらのレートは現在、1円=0.4583PHPです。
わずかですが、実際の相場よりも少ない割合です。
この差額が、利ざやというわけです。
200,000円が上記のレートで換算され、受け取り側は91,660PHPを受け取ることができます。
TransferWiseに比べると、受け取り側では105PHPが少なくなっていますね。
わずかですが、TransferWiseに軍配が上がります。
通常の手数料も安い
加えて、TransferWiseでは、国内のTransferWiseの口座に振り込みをし、そこから送金されるという
国内の銀行間の取引を使った送金システムを構築しています。
それにより、通常手数料も安く抑えることができます。
手数料は送金金額に応じて変わります。
こちらのサイトでシミュレーションすることができます。
たとえば、こんな感じです。参考までに。
- 10,000円をフィリピンに送金する場合 手数料は177円
- 20,000円をフィリピンに送金する場合 手数料は254円
- 30,000円をフィリピンに送金する場合 手数料は324円
- 40,000円をフィリピンに送金する場合 手数料は406円
- 50,000円をフィリピンに送金する場合 手数料は482円
- 100,000円をフィリピンに送金する場合 手数料は864円
オンラインで完結
TransferWiseの特徴は、すべてがオンラインで完結するシステムとなっていることです。
スマートフォンやPCから、すべての手続きが行えます。
送金の流れとしては、以下のとおりです。
- TransferWiseのサイトまたはアプリで必要情報を入力します。
- 自分の銀行口座から、TransferWiseの口座(三菱UFJ銀行恵比寿支店)に送金額+手数料を振り込みます。
- あとは、受け取り側の口座に着金するのを待つだけ。
自分の銀行口座から、国内のTransferWiseの銀行口座に振り込みをする際は、オンラインバンキングでも窓口でもどちらでもかまいません。
この時、三菱UFJ銀行の口座から、オンラインバンキングを利用して振り込めば、手数料が0円で済みます。
他行から、または三菱UFJ銀行の窓口で振り込むと、
少額であったとしても振込手数料を払わなくてはならない点は、注意が必要です。
受取人の銀行口座が必要
TransferWiseは、受け取り側の銀行口座が必須です。
この点は、後に述べるWesternUnionとは異なります。
送金にかかる日数
初回送金時は、本人確認が完了するまでに最低3営業日程度かかると見込んでおいた方が無難です。
2回目以降の送金は、よりスピーディな着金が可能となります。
着金までのプロセスは、アプリから逐一確認することができます。
私がやってしまった失敗例
私は、TransferWiseで最初に送金した時に、ある失敗をしてしまいました。
実はアカウントを登録した際に入力した住所から、引っ越しをしていたのですが、
登録住所の変更を忘れていました。
それによって、送金の際に提出したID書類の住所と登録住所が異なっていたために、
本人確認が認証されず送金できませんでした。
完全に私のミスです。
このような失敗をしないように、くれぐれも登録住所と本人確認書類の住所が同じであることを確かめてから送金してください。
2回目以降の送金には住所確認が必要
2回目以降の送金をするためには、本人確認書類に記載された住所あてに送られてくる4桁のコードを入力する必要があります。
この住所確認は、1回のみで済みます。
実際の送金例
私が実際におこなった送金を見てみましょう。
受取額を35,000ペソとした送金の場合。
レートが1円=0.459551ペソ
送金額が76,849円
手数料が688円
私の銀行口座(三菱UFJ銀行)からTransferWiseの口座(三菱UFJ銀行)への振り込み手数料が0円
送金にかかった金額の合計は、76,849円でした。
ウエスタンユニオンの特徴
WesternUnionは1851年にアメリカで設立された、169年の歴史を持つ老舗海外送金サービスです。
1851年といえば、アメリカからペリーが浦賀に来航した黒船事件より2年も前です。
それ以来、海外送金サービスなどの事業を展開し、今も世界中で使われています。
全世界200以上の国と、地域の500,000箇所を超える取り扱い店を有しているため、ほぼ地球上のどこにでも送金できます。
送金方法が多い
まず、WesternUnionの特徴として、送金方法の選択肢が多種多様であることです。
おおきく分けると以下の6つの送金方法があります。
- 取扱店舗から送金
- オンライン送金(銀行口座から入金)
- WUアプリから送金(銀行口座から入金)
- オンラインで手続きを開始し、取扱店舗で入金
- セブン銀行(ATM、アプリ)から送金
- ファミリーマートから送金
クレジットカードからの送金はできません。
手数料はそれぞれの方法で異なります。
注意点は、実際のレートに利ざやを上乗せした独自レートを使っていることです。
銀行口座がなくても送金可能
WesternUnionでは、送金側、受け取り側のどちらも銀行口座なしで送金できます。
その場合は、取扱店舗からの送金、またはファミリーマートからの送金をします。
そして、受け取り方法を、取扱店舗での現金受取に指定します。
受け取り側は取扱店舗に行ってIDと送金番号を示せば受け取ることができます。
このような選択肢が用意されていることは、海外では銀行口座を持たない人も多いことや、
出張や留学などで現地に口座を持っていない人に送金する場合を考えると、ありがたいです。
オンライン送金
オンライン送金には、送金限度額があります。1回につき100,000円まで、24時間以内に3回まで。
限度額以上の送金をしたい場合は、取り扱い店舗での現金支払いを選択します。
オンライン送金で、口座入金→口座受取の場合、手数料が期間限定で無料!
※ 換算レートには利ざやが含まれています。
※ 受取側の銀行手数料がかかる場合があります。
※ 手数料は予告なく変更される場合があるので、最新情報はWesternUnionのサイトでチェックしてください。
オンライン送金で、口座入金→現金受け取りの場合、手数料は390円で固定。
オンライン送金で、店舗での現金入金の場合、現金受け取りしか選択できません。
手数料は390円~。送金金額に応じて変動します。
WU取扱店舗から送金
WU取扱店舗で送金依頼書に記入し、現金で送金します。
送金依頼書の控えに書かれている送金管理番号(MTCN)を受取人に伝えます。
*受取人の事前登録などは必要なく、店舗に行って送金依頼書を記入するだけで送金できます。
*入金してから数分後には現地での受け取りが可能となるため、急ぎで送金する必要がある場合には最もおすすめです。
*同じ受取人に2回目以降送金する場合には、前回の送金依頼書控を持っていくと、
送金依頼書に記入する手間を省くことができます。
*一部の取り扱い店舗では、銀行口座への送金も可能になりました。
*送金限度額は、1回の送金につき1,000,000円までです。
特定の14か国(※)とその他の国への送金で手数料が異なります。
※ バングラデシュ、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、ミャンマー、ネパール、パキスタン、ペルー、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム
特定14カ国への送金 | |
---|---|
送金資金 | 手数料 |
1~10,000円 | 990円 |
10,001~50,000円 | 1,500円 |
50,001~100,000円 | 2,000円 |
100,001~250,000円 | 3,000円 |
250,001~500,000円 | 5,000円 |
500,001~1,000,000円 | 6,500円 |
各国共通 | |
---|---|
送金資金 | 手数料 |
1~10,000円 | 990円 |
10,001~50,000円 | 1,500円 |
50,001~100,000円 | 3,000円 |
100,001~250,000円 | 5,000円 |
250,001~500,000円 | 7,000円 |
500,001~1,000,000円 | 9,000円 |
セブン銀行からの送金
【セブン銀行口座開設が必要】
セブン銀行から送金する場合には、事前にセブン銀行の口座開設が必要です。
セブン銀行アプリやセブン銀行海外送金サービスアプリを使えば、移動先や自宅など、どこでもすぐに送金が可能です。
セブンイレブンにあるATMからも、タッチパネルの操作だけで簡単に送金できます。
ただし、受取人の事前登録が必要で、登録には数日間の日数がかかります。
セブン銀行からの送金も、入金してから数分後には現地での受け取りが可能です。
現金受け取りの手数料は、送金額に応じて変動します。
(現金受取) | |
---|---|
送金資金 | 送金手数料 |
1~10,000円 | 990円 |
10,001~50,000円 | 1,500円 |
50,001~100,000円 | 2,000円 |
100,001~250,000円 | 3,000円 |
250,000~500,000円 | 5,000円 |
500,000~1,000,000円 | 6,500円 |
フィリピンへは銀行口座入金ができます。
口座入金の場合、手数料は一律2,000円。
* 上記の手数料とは別に、セブン独自の利ざやを含んだ換算レートが使われます。
* ATMを使う場合は、時間帯によってはATM利用手数料がかかります。
ファミリーマートから送金
【事前登録型】
ファミリーマートからもWesternUnionでの送金が可能です。
銀行口座の開設は不要ですが、事前登録型です。
事前に、ID記載の登録証を発行する必要があります。
登録証が届いたら、ファミリーマートのFamiポートで発券し、レジで支払う。
手数料は、WU取扱店舗からの送金と同じです。ただし、ベトナムへの送金手数料にのみ安い手数料が適用されます。
くわしくは、コンビニ・ウエスタンユニオン(事前登録型)のサイトを参照。
http://wu-moneytransfer.com/charge/index.html
*ファミマからの海外送金ができるのは午前9時~午後9時まで。
*1回あたりの送金限度額は、手数料も含めて300,000円まで。
実際の送金例
実際に私がフィリピンに送金した例を見てみましょう。
WUアプリからオンライン送金
受取額を35,000ペソとした送金では、
レートが1円=0.4571ペソ
送金額が76,962円
手数料が390円
アメリカ銀行の口座への振り込み手数料が330円
したがって、合計では77,292円でした。
結果、TransferWiseより443円高く支払うことになりました。
セブン銀行オンラインバンキングサービスから送金
セブン銀行のアプリからWesternUnionで送金する場合には、
受取側の通貨で送金金額を設定することができません。
その点は、ATM入金でも同じです。
77,000円を送金額に指定したところ、レートが1円=0.4543666ペソで
受取金額が34,986.23ペソ
手数料が2,000円
したがって、合計では79,000円でした。
結果、セブン銀行オンラインバンキングサービスでは、
TransferWiseに比べて2,151円多く、
WesternUnionアプリに比べて1,708円多く支払うことになりました。
【まとめ】海外送金は結局どこを使えば安いのか?
今回は、海外送金のおすすめ2社、TransferWiseとWesternUnionの特徴を紹介しました。
比較してみてわかったことは、
★TransferWiseが今のところ、最安で送金できる。
★WesternUnionのオンライン送金・銀行口座受け取りも現時点では手数料ゼロなので、ほぼ同じぐらい安い。
★受取人の銀行口座がない場合や、すぐに受け取れるようにしたい場合は、WesternUnionの現金受け取りを選択すべし。
★セブンやファミマからも送金はできるが、手数料は割高。手数料を抑えたいなら、TransferWiseまたはWesternUnionのオンライン送金を使うべし。
海外送金の際には、ぜひ参考にしてみてください。